ばんけい峠のワイナリーとは

樽人の1985年の著書"北海道産業論序説"の冒頭"チーズとワインとクラーク嬢"で思いが記述され、

アメリカのカリフォルニアに似た風土、気候の札幌で農家の恵に惚れ込んだ樽人が手作りで果実酒をつくる2001年に開設した小さな醸造所です。

 

ワイン・シードル文化の新たな楽しみを提供し、北海道の新たな食文化を発信する醸造所です。

 

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樽人 田村のご紹介

経歴

 

東京都出身、札幌市在住。1940年生まれ。

経済産業省に勤務し技術導入、技術協力を担当。

経済協力開発機構(OECD・パリ)3年間勤務。在職中に世界各地で地場産品作りに携わり、1984年札幌通産局に赴任。

 

 退職後北海道大学で2年間、客員教授を務めたのを機に、60歳で東京から札幌に移住する。2001年、札幌市盤渓に「ばんけい峠のワイナリー」をオープン。滝川市江部乙町のリンゴでシードルの仕込みから始め、その後仁木町や壮瞥町などで収穫したブドウでワインを醸造。そして2013年にはワイナリーでとれたぶどうから札幌産の「峠の山ソービニオン」が誕生。ワイナリーでは収穫祭やワイン用ぶどうの栽培講習会、ワイン文化講座などを開催し、地域のワインの育成と新たなワイン文化の発信を続けている。アロニア、ハスカップ、すいか、ラズベリー、桑の実など各地の果実からワインを受託醸造の実績。

 

北海道との出会い

 札幌と縁がつながったのが札幌通産局の商工部長としての赴任時。札幌で2年間勤務後本省に戻り、その後環境省勤務となり1992年リオの地球環境サミットの議長を期に退職。定年後は自由な身となり経済開発機構(OECD)のパリ本部で仕事をしていた経験も生かして、国際性のある産業育成に専念。
 札幌では持論の地場の資源を活用した企業育成の研究拠点として、盤渓峠に土地と研究棟を確保し、フィールドテクノロジー研究室を開設した。この研究室の横の土地がたまたまブトウ畑で、このブトウを使ったワイン醸造を依頼され、これが現在のワイナリーに発展する。ある意味偶然で、札幌の第1号のワイナリーが誕生したことになる。

 ワイナリー開設にはいくつかのバリアを越えなければならない。ワイナリーの許認可権は国税庁にあり、酒税を課す関係から最低6000リットル、720ミリリットルのビン詰め換算で8000本が最低生産量として要求される。事業に先立って、この数量のワインが売れ残ったら、夫婦で1日何本飲んだらよいか試算して、友人や仲間にも飲んでもらう計画を立ててからワイナリーを始めた。だからワイナリーには仲間の協力が不可欠となる。

 

 ワインとの出会い

海外で仕事をしたときに訪れたフランスで、地域に根ざした小さなワイナリー巡りをした。地域毎に村の中心にワイナリーがあり、訪れる人にとっても担い手にとってもほんとうに愉しめる場所・コミュニティがあった。札幌通産局時代に、北海道には掘り起こし方によって今後、農業・加工・観光サービスといった、第一次・二次・三次産業の可能性は広がると確信した。第二の人生をその潜在力溢れる札幌で、かのフランスの地のようなワイン文化をイメージしつつ醸造を始めたことになる。地域の産業に その身を置くことで地域が発展することを願っている。

2016年、酪農学園大学特任教授

 

会社情報

会社名

有限会社フィールドテクノロジー研究室

代表者名 田村 修二
本社住所 札幌市中央区宮の森4条11丁目20番2-211
本社TEL 011-615-3809
醸造所住所

札幌市中央区盤渓201-4

ばんけい峠のワイナリー

醸造所TEL&FAX 011-618-0522
E-mail bankeiwine@k5.dion.ne.jp